夢を語る場所=居酒屋

「俺はね、いつか小っちゃいお店でもいいから開いてみたいんだよね!」

「いーじゃん!やろうよ!ささが開くなら俺カウンターに毎日通うわ!」

「友達とか沢山呼んでね、毎日くっだらない事で笑ってたいね~」

「いいね~!早くやっちゃいなよ!」


こんな会話を友人と居酒屋で交わしていたのは私が20代後半の事でした。


ようこそ「酒とめし たくを」のホームページにお越し下さりました。

私共、酒とめし たくをは平成31年(2018年)2月17日に藤沢の駅から離れた場所に開店した小さな割烹居酒屋でございます。

その昔、私は学生時代から居酒屋でアルバイトをしていました。

先輩から仕事を教わり、当時の店長から人生観を教わり、とてもよい経験を踏ませていただきました。

沢山の常連客に私を覚えていただける事、こんな私に会いに来てくれる方々がいることに感謝しました。

 社会人になりとある美容会社へ勤め、そこでも多くの事を教えていただき、そして経験させていただき感謝しております。

その職場ではできるだけ自分のお弁当を作っていました。

同僚へ作り配ることもしばしば。

「佐々木の作るご飯、美味しいね~」なんて言われることが単純に嬉しかったのを今でも覚えています。

居酒屋で働いていた時のことや、自分の作った料理を食べてもらって人が笑顔になってくれること。

それを想像しただけで嬉しくなり自然と笑顔になり、それが楽しかった。

「毎日笑顔でいられるならこんなに幸せなことはない。小さくても良い。収入が少なくても良い。35歳までにお店を出そう」

そう決意し、30歳で転職し飲食の業界へ飛び込んだのです。そこで出逢った仲間は自分をとても支えてくれて、つらい事、嬉しい事全てを共有してきました。

仲間と交わすお酒は格段と美味い。そこで交わす会話といえばくだらない事を始め、やはり最終的には与えられた店舗をどうやって良い方向にしていくか。熱く語る日ももちろんありました。

家庭の話や恋人の話、仕事の話や趣味の話。何を話しても出てくるのは「希望」や「夢」だった。

喧嘩になることだってありましたが、それはみんなそれぞれが「どうしたら幸せになるか」を考えての事。


昔も現在も、こういう話は自然と笑顔が絶えず想像しただけで幸せになれる。

そして、そんな「居酒屋」が私は好きでした。


「居酒屋」という単語を辞書で引くと「店先で酒を飲ませる酒屋。また、安く酒を飲ませる店」と記載がある。それではなんだかつまらい。

これでは、将来居酒屋をやりたいという人が増えていくことは考えにくい。

私もそうであったが、その「居酒屋」では人生を教わり、沢山の仲間と出会い、師匠と出会い、笑顔を与えてもらい、そして夢を沢山語りました。それはそれは充実した日々を送ったものです。

そんな「居酒屋」をオープンし若い頃に描いた「夢」が叶ったのです。


そして現在。

いつか、この世の中の辞書に

「居酒屋=夢を語る場所」

と記載されることを切に願い、またこうやってを自分で創りあげる若手に期待を抱き今日もお店に立ち続けるのです。



株式会社naturals

代表取締役 佐々木嘉大

生年月日 1984/04/05

大学卒業後美容業界で6年間勤務。その後3年間某飲食店で店長/エリアマネージャーとして会社幹部として勤務。2018年藤沢駅で独立。